設定ファイルを用いた実験設定の変更

本文書では設定ファイル(NAMELIST ファイル) を用いた実験設定の変更方法に ついて記す.

設定ファイルを変更した後の実際の計算実行の方法については「ごくらくdcpam5」 http://www.gfd-dennou.org/library/dcpam/dcpam5/dcpam5_latest/doc/gokuraku/ を参照されたい.

時間刻み・積分期間を変更するには

時間刻みや積分期間は, 設定ファイル(NAMELIST ファイル) に &timeset nml を用いて設定する. deepconv では時間に関する情報は秒単位で設定する.

例えば, 設定ファイルに以下のように設定されている場合, 長い時間ステップ は 0.4 秒, 短い時間ステップは 0.01 秒, 積分時間は 400 秒である.

&timeset_nml
  DelTimeLong  = 0.4d0       !長いタイムステップ
  DelTimeShort = 1.0d-2      !短いタイムステップ(音波関連項)
  IntegPeriod  = 400.0d0     !積分時間 
  ... 
/

これを積分時間 1000 秒にするためには以下のように変更する.

&timeset_nml
  DelTimeLong  = 0.4d0       !長いタイムステップ
  DelTimeShort = 1.0d-2      !短いタイムステップ(音波関連項)
  IntegPeriod  = 1000.0d0    !積分時間 
  ...
/

deepconv では時間刻みを 2 つ設定する必要がある. 短い時間ステップは音波 に関連する項を解くために用いるものであり, それ以外の項は長い時間ステッ プを用いる. そのため, 短い時間ステップは音波に対する CFL 条件を満たす必 要がある. deepconv 実行時の標準出力に CFL 条件に関する出力が含まれてい るので, それをチェックすると良い.

$ ./bin/arare_init-data -N=conf/arare-DensCurrent-dry_init.conf
                     :        
*** MESSAGE [cflcheck] ***  Sound Wave Velocity = 346.9604303613247
*** MESSAGE [cflcheck] ***  DelTimeShort = 0.10000000000000000E-01
*** MESSAGE [cflcheck] ***  Courant number for DelTimeSort = 0.2453380731118955
                     :        
########## PREDICTION OF CALCULATION ###########
Start Date             2014-02-27T12:22:28+09:00
Current Date           2014-02-27T12:23:05+09:00
Progress     50.00%  [************             ]
Remaining CPU TIME      0.310000E+02
Completion Date        2014-02-27T12:23:36+09:00
*** MESSAGE [cflcheck] ***  Courant number of VelX for DelTimeLong = 0.93223408165580368
*** MESSAGE [cflcheck] ***  Courant number of VelY for DelTimeLong = 0.
*** MESSAGE [cflcheck] ***  Courant number of VelZ for DelTimeLong = 0.44468541992527427
                     :        
                     :        

$Id: settings2.rd,v 1.1 2014-03-01 20:11:22 sugiyama Exp $